世界のコンボオルガンVol.1 Estey M101
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調べてみると関連でいろいろな興味深い話題に触れることもできます。せっかくですので少しずつ紹介していきますね。第1回はアメリカEstey社のM101です。
米バーモント州ブラトルバラという街にあった1870年創業のオルガンメーカーEstey。設立当初はリードオルガンを中心に教会用パイプオルガンなどを製作してました。
1960年代に入ると電気オルガンにも進出してリリースされたのがこのM101です。コンパクトな2段鍵盤仕様で下鍵盤は反転2オクターブのみ、操作タブ&レバーを下右半分に設置するという斬新なデザイン。丸み持ったブラックトップはトーレックスでしょうか。独特な質感ですよね。さらにユニークなのは6本のレバー式コントローラー、VOXなどのフィートバー仕様かと思いきやボリュームやトーン、ビブラートスピードを何段階かで調節します。
残念ながこのEstey社、電気化の流れに乗り切れず60年代半ばには倒産してしまいました。ただブラトルバラにはEstey博物館があって数多くの年代ものオルガンが展示してあるそうです。機会があれば行ってみたいですね。
Youtubeに内部を映した動画もあったので紹介しておきます。部品は先日メンテしたVOX V301Hに似てます。同じアメリカ産だからでしょうか。音も聴けますよ。
関係ないですが、ブラトルバラは、街中をオールヌードで歩いても取り締まられないことで有名な街だそうです。なおさら行ってみたいですね(笑)
[organ69]