世界のコンボオルガン2回目はアコーディオン、ハーモニカメーカーとして知られるドイツHohner社のSymphonic 30を取り上げます。Hohnerのビンテージ鍵盤と言えばクラビネットやピアネットが有名ですが、時流から60年代〜70年代にかけてVOXやFarfisaに対抗すべく発売したのがSymphonic 30です。艶のある音はFarfisaに近いでしょうか。コントロールパネルには、左から8個のフィートタブ(16'A, 16'B, 8'A, 8'B, 8'C, 8'D, 4'A, 4'B)、3個のビブラートタブ(Depth+/−, Slow/Fast, On/Off)、そしてモデル30Nにはその横にBrillianceタブ(On/Off)を装備。重さは約19kgで20kg超えのVOXやFarifisaに比べるとよりポータブル化を実現してます。家具調スタンドが老舗楽器メーカーならではですね(右写真は、Hohner社のデモレコード)。
Symphonic 30N
Symphonic 30
現在では、ほとんど中古市場でも見かけませんが、レッドツェッペリンのジョンポールジョーンズ氏が1972年〜73年にかけて使用していました。72年UKツアーの写真を見るとジョンはSymphonic 30を使ってたようです。Rhodesピアノの上にレッグスタンドはずして乗っけてます。ネット情報によると「Dancing Days」で主に使われてたとのこと(未確認)。
YoutubeでSymphonic 30の音を見つけたので参考まで。
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Hohner Symphonic 30N
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