Ace Tone TOP-7 修理依頼メンテ1
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ご依頼内容は、
(1)いくつかの鍵盤で音がとぎれたりノイズが出ることがある
(2)鍵盤左サイドが右サイドより低い
早速、送っていただいたTOP-7をチェックします。ご依頼通り(1)(2)の不具合があるようです。追加の不具合も発見したので記しておきます。
(3)D3鍵盤のみサステイン音色のサステインが効かない
早速メンテ開始です。まずトップコントロール部を外します。
両サイド部とトーンジェネレータ基板フォルダも外します。
トーンジェネレータ基板もすべて外します。
鍵盤を本体に留めている両サイドのネジを外します。
鍵盤をトーンジェネレータ基板コネクタ方向に引き上げます。
鍵盤の90度に立てて裏部分が見えるようにします。この時、接続ケーブルに圧がかかるので断線に要注意です。本作業中も2本断線させてしまいました。→組み立て時に補修済
基板を外します。左が16'8'4'音色基板で右はサステイン音色基板です。
鍵盤を留めている板を外します。4列のKey接点部が現れました。
サステイン音色基板をチェックしたところ、(3)の不具合の原因はD3部の電解コンデンサの故障でした。新しいものと交換します。→テストした結果、無事修復です。
※その後のチェックでD#2のサステインも効かなくなってたため同様にコンデンサ交換。またD2ではサステイン音の残響音が微かにノイズとして残っていたため調べるとこれもコンデンサ劣化、これはメンテ中に偶然発見しました。→コンデンサを新しいものと交換(2013.3.12)
(1)の不具合は接点接触不良が原因だと思われます。すべてのKey接点に復活剤&保護剤を塗布します。→こちらもテストした結果ノイズ&音切れなくなりました。引き続き1週間チェックです。
鍵盤裏に板を設置し、2枚の基板も元の位置に接続します。基板接続ケーブルに圧がかかるので断線に要注意です。
(2)は鍵盤左サイドを留めている木が経年劣化したために少しだけ位置が低くなってました。ネジ穴上にゴムワッシャーをかまして高さを調整します。真ん中の折れたネジは鍵盤位置の固定用に外さずにそのままにしておきます。
そしてなぜか落書き。。岩崎宏美に桜田淳子!時代を感じますね。
左右鍵盤、高さ揃いました。
外したトーンジェネレータ基板です。接点をクリーニングしておきます。
つづく。。