Farfisa FAST3 追加メンテ3
|
まず、KEY接点不良ですが、接点バーへの接点面積を増やすため接点部をバネ状に加工しました。これにより、接点不良が起こりにくくなると共にピンの耐久性もアップ。
電源部の温度上昇は、トランスの絶縁不良が原因でした。部品取り用に仕入れていたFarfisa miniのトランスが状態も良く容量的にも合致したため交換。安定化処置として平滑コンデンサをすべて新しいものと交換しました。
その他、ビブラート部のトランジスタへのハンダ追加、安定化処置として電解コンデンサ全交換しました。
出力テスト動画です。パソコンのモニターだと低音部分が聴こえづらいのでヘッドフォンで聴くことをお勧めします。
不具合箇所が発見できてよかったです。ビンテージ楽器の怖いとこは、こういった不具合が隠れてて表に出てこないこと。今回のメンテでFAST3もかなり安定度を増したと思われます。納品前の3日間チェックでお待たして申し訳ないですが、こういったビンテージ楽器はチェックしすぎるってことはないのです。ご理解お願いいたします。
→Farfisa Organ FAST3