VOX Continental 300［og063］

●メンテナンス

イギリス製のContinental 300はスイッチング可能な電源（110V or 240V）を採用しているはずなのですが110Vにセットしても動作せず。試しにアップトランス（100V→230V）を使用して240Vにセットすると出音しました。電源部をチェックしてみると110V側には配線されておらず電源トランス１次側端子にも110Vはなし。イタリア製Continental 300の回路図には電源トランス１次側端子（0, 110V, 220V, 240V）となってて110V電源でも使用可能…つまり日本仕様100Vでも使用可能なはず。もしかしてイギリス製の仕様？結局、アップトランスを使用することとし、スイッチング不可にして240V側にヒューズ接続しました。他、電源コンデンサ交換。

アップトランスを使用するのでコンセントをイギリス仕様からイタリア仕様に交換。

スプリングリバーブユニットのスプリング片方１本の入力側留めフックの破損。

熱圧縮チューブと銅線で新たにフックを作りスプリングをセット。

リバーブテストするも反応せず。出力側配線が断線していました。ピンプラグのコードで再配線して修復。

リバーブ基板、プリアンプ基板の電解コンデンサ交換。

Bass出力関連基板の電解コンデンサ交換。

Lower鍵盤のベース部テスト。B音を弾くとノイズが出ます。チェックするとBの音源基板からのノイズでした。原因はオクターブ発生のICでしたがビンテージICで入手困難なため、ノイズにフィルターかけるべくBass基板の入口に抵抗器を設置。力技ですね。

右下の10本足の部品がそのビンテージICです。探してます！

Lower鍵盤右横金属部品の塗装が剥がれていたのできれいに剥がして再塗装。

Key接点のクリーニング。最初に全接点をクリーニングしテストしながら出の悪いKey接点をピックアップして再度クリーニング＆接地角度の調整。

リバーブ調整ポットとベースサステイン調整ポットのクリーニング。

パーカッション基板の電解コンデンサ交換。これで全電解コンデンサ交換完了。

440Hzでピッチ調整（チューニング）

メンテナンス完了！

→VOX Continental 300

［organ69］