Farfisa Combo Compact Deluxe［og062］

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●メンテナンス
前ユーザーにより電解コンデンサ全交換済なのでここでは不具合部を中心に修復していきます。まずA3とB3鍵盤が浮いてて隣の鍵盤にひっかかりがあったのでKeyキャップを外して再設置。
C1からB2のベース出力が不安定なのでKey接点からの配線をチェックするとベース基板への配線が断線しかけていました。再配線して修復。
ベース鍵盤F1がPERCUSS MANUAL BASSオンにすると音が小さくなります。オンにして最初の１音は充分な音量なのですが続けて弾くと小さくなる。他の音と同時に弾くと小さくならない。たぶんKey OFFの時のアース接地がうまくいってないのだろうということで接点をチェックするため回路部を取り出します。
ビンゴ！接点位置を調整して修復。
16フィート音が全鍵盤不出。16フィート接点バーからの配線をチェックします。断線していました。
8フィート音のA2と16フィート音のA3が不出。この２音は同音でAの音源ボードに直でつながっているのは16フィートのA3部なのでこれも断線だろうということでチェック。正解。
4フィート音のC5、2 2/3フィート音のG2, A2, D3, B3が不出。それぞれとつながっている各フィート音は出力しているので断線だろうということでチェックしましたが問題なし。接点部をチェックするとすべて接点ピンが折れていました。ピンが短くなっているので引っ掛けるプラスチックのフックに届きません。接点基板を全て外してピンを交換するのはあまりにもリスクが多すぎます（他のピンを折る危険性あり）。試行錯誤を重ねながらフックの留金を少し曲げることでピンに届くという解決法を発見。老眼でくらくらしましたがピンセットを駆使してなんとかピンの再設置に成功しました。
スプリングリバーブがかからないのでチェックします。入力側配線の断線を修復。また両サイドのコイル設置部がにヒビが入り取れそうなので結束バンドで固定しました。
本体に設置する前にテスト。１メートル物差しが役立ちました＾＾
ほぼメンテ完了したので一通り配線をチェックするとアース線の断線を発見。修復します。
チューニングコイルのピッチ調整をして回路部を本体に戻します。今回メンテをし易くするために回路部と本体のKneeレバーとの配線に中継コネクターを設置しました。
スプリングリバーブユニットを本体にセットします。両サイドの４本のスプリング交換。中央のゴム紐は新規設置です。
その他、ベースアウト／ヘッドフォンジャックのクリーニング、ネジ穴補修、リアのクッションゴム４個交換など。
完了！

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［organ69］